日記

手ぬぐい行脚の人が書くただの日記です

20210329/第二子

 しばらく俺たち夫婦はこのことで語り明かしてきた。

 俺はというと「もう充分」という意見。以前は子供は2人くらいほしいな、兄弟がいたほうがいいだろうななんて思っていた。けれど、子が生まれて育っていくうちになんだか満され感があって、もうこれ以上の幸せを望むなんてやりすぎだ、なんて思う。でも、この間、子が入院して、コロナの状況の中、何がどうなるかわからないこの世の中で、子を失ったら死ぬな、生きていけないなと思うようにも。

 妻は子供がもう一人ほしい。兄弟がいない人はかわいそう、一人っ子はさみしいと思う、。私の周りの一人っ子の人は兄弟を羨ましがっている。なんて話してた。

 正直、そんな理由で子供を作るべきなんかじゃないって思う。ほかの人がどうとか、本当にどうでもよい理由で、やはり、なんだか悲しい。

 しばらくこの話は平行線で、交わることなく、たぶん1年半くらいが立ったんだろ思う。そんな日々の中で昨日もそんな話し合いが行われた。

 「もう充分だよ」「経済的にさ・・・」

 しばらくそんな話し合いが続いたのち、妙案がひらめいた。

 「これから1回セックスをしてみて、できるかどうかに賭けてみないか」

 馬鹿馬鹿しいアイデアだった。倫理的にもどうなんだ。そんな風に決めるべきではない、なんてさっきお前が言ったじゃないか。

 でも二人にとっては落としどころだった。

 第一子、今2歳ちょっとの子は1発命中だった。(こんな明け透けでいいのか?)。賭けとしてはだいぶ妻に分があったが、賭けてみることにした。

 4月の半ばに結果が出る。